HSP②

 

自分がHSPだと知っていちばんスッキリしたのが、映画が見られない原因が分かったことだ。

 

私は映画が苦手だ。特に映画館で見るのがダメで、子どものころ学校でビデオを見るのも、休もうかと思うくらい辛かった。

 

ハッピーエンドだろうがバッドエンドだろうが、映画を見るということは、私にとってはストレス解消どころか、ストレスそのものになってしまうのだ。

 

見たあとは、見て良かったな、と思う。でも見るまでがすごく憂鬱なのだ。

どうしてこんななのか、いろいろ原因を探ってみたこともあった。

 

長い間座っているのが苦手?

暗いところが苦手?

感動する話が嫌い?

料金が高いのがイヤ?

 

でも、どれもしっくりこなかった。

 

HSPの人は、他人の感情に共感しすぎてしまうという特徴があると知り、これだと思った。

 

私は、登場人物に感情移入しすぎてしまうのだ。特に悲しみや苦しみを自分のことのように感じてしまい、心が疲弊してしまう。

 

適度な共感なら映画を楽しめるのだろうが、私はその程度が高すぎた。

 

さらに、映画館は途中で休憩がはさめない。始めから終わりまで、ずっと心理的に負担がかかった状態が続いてしまうので、それがしんどくて映画が苦手だったというわけだ。

 

ちなみに読書は好きだ。これは自分のペースで進められるし、感情移入しすぎて辛いと思ったら読むのをやめることもできる。

 

でもDVDとかで家で映画鑑賞するのは、途中でストップできるとはいえ、映画館ほど苦手ではないにしても、好きではない。

 

どうやら映像と音も私には刺激が強すぎるみたいだ。

物語の内容だけ、くらいが一番いいんだな、私にとっては。