性格のゆがみ
自分で言うのも何だが、私の性格はかなりゆがんでいると思う。
お世辞にも良いとは言えないだろう。
一番きらいなところは、他人の幸せを喜べないことだ。
これはずっと昔から。
例えば自分もその幸せを求めているなら、先を越されたことに嫉妬を感じるのはよくあることだろう。
不思議なのは、私の場合、その人の幸せが自分にとっては何の価値がない場合でも、純粋に「よかったね」と言えないところだ。
何かモヤモヤする。
何度も思い出して、その度に心が曇る。
たとえ1つの望みが叶ったとて、その人はまだ多くの悩みを抱えているだろう。
でも「いいことがあった」という一場面だけを見ることで、私の目にはその人がすべて順風満帆で幸福な人のように感じられてしまう。
「うらやましい」とは少し違う。
私は不満や不幸を感じている人に勝手に共感しているのかもしれない。
あるいは、私の方がまだマシだ、という卑しい優越感を感じているのかもしれない。
だから、その人が幸せを感じると裏切られたような、追い越されたような気持ちになる。
優越感がたちまち劣等感に姿を変える。
そんな汚い人間に幸せが訪れるはずがないということは百も承知だ。
幼いころから何度も教えられてきたはずなのに、なぜ自分はこんなにもゆがんでしまっているのだろう。
こんな自分は、本当にいやだ。