忙しいカラダ

 

私の脳ミソはいつも忙しいが、カラダも忙しい。

というのは、何かしていないと落ち着かないからだ。

 

じっとしていると、やらなければいけないことを放っておく罪悪感のようなものにかられて、何かやるべきことがあったのではないかと思考を巡らし、思い出し、あるときは作り出してまで、動いてしまう。

 

何日も、何週間も、時には何ヵ月も先のことに手をつけてしまうこともある。

 

もちろんその動きがムダになることも多々ある。

けっきょく環境や流れが変わり、自分のしたことが全て意味を無くすことも少なくはない。

それでも私にとっては、何もせずにいることより、努力が水泡に帰す方がマシなのだ。

 

とにかく準備が間に合わない、予定通りにことか進まないのが怖い。

そしてそれによって周囲に迷惑をかけたり、厄介者という視線を向けられることが物凄い恐怖なのだ。

 

以前に不眠の話をしたときに、私が見る悪夢の中には、何かに「間に合わない」内容のものが多いと話した。

これは、この「頭も体も常に動いていないと不安を感じる」という私の気質によるものなんだと思う。

 

あとは、幼いころの家庭環境からくる、貧乏暇なしのような考え方か。

自分の好きなことをしたり、何もせずに過ごすことは、何となく悪いこと、申し訳ないこと(誰に?)だと思ってしまう。

何か生産性のあることをしないとダメだ、時間を無駄に過ごしてはいけない、という強迫観念にかられる。

 

こうやって文章にすると冷静に自分のことを見つめられて、やっている行動や考え方がいかに偏って理不尽なものであるかが分かるのだが、それを基にして実際に改めていくのは何とも難しい。

 

主治医に常に「好きなことをしたり、ぼーっと何もしない、考えない時間を作ったりして、自分をリラックスさせなさい」と言われる。

 

しかし私にとってそれは二律背反で、好きなことをするのは私にとって精神的負荷がかかることだし、リラックスすることで余計にあれこれ考えてしまう。

 

一体どうすればいいんだろうといつも考えてしまう。

 

あ、懲りずにまた考えてる…。