HSPという言葉を聞いたことがあるだろうか。
Highly Sensitive Personの略で、「人一倍繊細な人」という意味らしい。
●大きな音や刺激が苦手
●人と会うことに気疲れし、自分のプライバシー空間に逃げたくなる
●他人の気分に左右される
●生活や環境の変化が苦手
●映画や音楽、テレビ番組、本などの芸術作品に感動して泣く
●人の些細な言葉に傷つき、いつまでも忘れられない
●些細なことに過剰なほど驚いてしまう
●人が怒られていると自分のことのように感じ、傷つく
●悲しい映画や本などの登場人物に感情移入し、号泣する
●人のちょっとした仕草、目線、声音などに敏感で、機嫌や思っていることがわかる
●物事を始める前にあれこれ考えてしまう
などが特徴で、私はこれにドンピシャなのだ。
こういう気質の人は、生きづらさを感じることが多いそうだ。
仕事や日常生活で起こるちょっとした不安感も、ネガティブ思考により深刻にとらえて考えすぎてしまうからだ。
とはいえ、この言葉に出会い、HSPが約5人に1人の割合だと知るまで、私は、こういう辛さは人類みんなが経験していると信じていた。
みんなはそれを頑張って乗り越えて普通に過ごしているんだと本気で思っていたのだ。
だから、それに負けて苦しんでいる私は「できない奴」だと、自分の中で勝手にランク付けしていた。
これも自己肯定感が育たなかった原因の1つだと思う。
HSPの人は鬱病になる危険性が高いそうだが、これも私はどストライクだったということか。
この気質が特徴的なものだと知ったときは、本当に目からウロコだった。
ああ、それであれはこうだったんだ…と、絡まっていた糸がするするとほどけていくように、私の中でいろいろなことに整理がつき、クリアになったことを覚えている。