ブログを始めた理由②

 

身の回りに起こったことというのは、もちろん嬉しいことではない。むしろ、辛いことばかりだ。

 

いちばんショックだったのが、私が今の職場に入ったときから数年間一緒に仕事をさせてもらっていた先輩が、大きなご病気だと分かり、治療のために退職されたことだ。

 

その先輩は、経験は豊富なのに全く威張ったところがなく、誰に対しても公平で、要所要所で的確なアドバイスをくださる方だった。

 

ご自身は物凄く苦労されている時でも、顧客の前でも同僚の前でも疲れた顔ひとつされず、弱音や人の悪口も全く言われない方だった。

 

あんなに良い方がどうして、とすごく悲しくなった。

身近な、あんなにお元気そうだった先輩が突然いなくなってしまったことに、衝撃と、大きな喪失感を感じた。

 

また別の同僚は、鬱病とまではいかないまでも、うつ状態ということで精神科を受診し、数週間休職した。

 

彼は職場で自分の症状と受診の事実を公表してほしいと言ったらしい。

 

そのこと自体に私は驚いた(自分はほとんどの人に隠しているので)が、それ以上に驚愕したのが、例の部のトップが発した言葉だった。

 

私は、同僚の休職の知らせを聞いたとき、トップとの話の中で

「○○さん真面目な人だし、頼まれたことは断れない方だから無理されてたんですかね。私もいろいろ頼んでしまっていたし、申し訳なかったです」

と言った。

 

そうすると、彼は

「いや、あいつは全然忙しくなかったし、ヒマすぎて余計なことばっかり考えたから、うつなんかなったんだろ。オレなんか忙しすぎて悩む時間ないし、病気になんか、なってる余裕ないわ」

と返してきたのである。

 

私はかなり前に、自分の病気のことも、精神科に通院して薬を飲んでいることも、彼には告げている。

そんな私に対してのこの発言。

 

何なんだこの人。

何を考えてもの言ってるんだろう。

それともこれは、私に対する当て付けの意味を込めて、わざと言ってる?

私も、ヒマで時間をもて余して余計なこと考えているから鬱病になったということが言いたいの?

 

これらの出来事などが重なり、私はどうにも不安定な状態になった。

 

今まで立っていた足元が、その基盤が、さらさらと砂のように崩れていくような気分だった。

 

何がどうなるのか分からない。

誰が何を考えているのか分からない。

自分でも自分の気持ちの変化が分からない。

その原因も分からない。

 

だったら、せめて普通の状態の私を信用したい。

やりたいことは、やっておきたい。

そして、もしそのうち1つでも、不安定な時の自分の支えや励みになれば御の字だ。

 

そう考えるようになった。

そして、このブログも始めたのだ。

 

まだまだ読んでくださっている方は少ないけれど、誰かに私の思いが伝わっていると思うと、少しの不安や辛さなら乗り切れる。

 

いつも読んでくださっている方、一度でもこのブログを訪れてくださった方、本当にありがとうございます。

これからも読んでいただけたら嬉しいです。