HSP③

思い返すと、自分がHSPと考えるとしっくりくることが、小さいころからたくさんあった。 映画も1つだが、最大級に苦手なものの1つにお見舞いがあった。 重病の人を見舞うのは誰しも気が重いものだと思うけれど、私の場合、入院している人がたとえ骨折や…

HSP②

自分がHSPだと知っていちばんスッキリしたのが、映画が見られない原因が分かったことだ。 私は映画が苦手だ。特に映画館で見るのがダメで、子どものころ学校でビデオを見るのも、休もうかと思うくらい辛かった。 ハッピーエンドだろうがバッドエンドだろ…

いまのまやみ③

みなさんは、お酒好きですか? 先週、ボジョレーが解禁されましたね。 私ワインが(というかお酒が)好きなので、早速この週末に買って飲みました。 一晩で1本… えーっと…1人で… 気づいたら空いてたんですよ! いやぁ、不思議な出来事でした。

HSP①

HSPという言葉を聞いたことがあるだろうか。 Highly Sensitive Personの略で、「人一倍繊細な人」という意味らしい。 ●大きな音や刺激が苦手 ●人と会うことに気疲れし、自分のプライバシー空間に逃げたくなる ●他人の気分に左右される ●生活や環境の変化…

反動の反抗②

親からの連絡は全て無視した。 年末年始も帰らなかった。 当然、姉の子どもが生まれたという連絡にも、何も反応しなかった。 ひたすら、自分のやりたいことをやった。 今までやったことのないような、普通の女の子が楽しむようなことを。 誰にも遠慮しなくて…

反動の反抗①

「育った環境」の後日談のような感じで読んでもらえたらありがたい。 大学を卒業した私は、近隣の他府県で仕事についた。 その頃姉は独り暮らしを始めていて、ほとんど顔を会わせることもなかった。 しかし、ある日私が仕事から帰ってくると、母が神妙な顔つ…

ブログを始めた理由②

身の回りに起こったことというのは、もちろん嬉しいことではない。むしろ、辛いことばかりだ。 いちばんショックだったのが、私が今の職場に入ったときから数年間一緒に仕事をさせてもらっていた先輩が、大きなご病気だと分かり、治療のために退職されたこと…

ブログを始めた理由①

鬱病と診断されたのは2年以上前になるが、なぜ最近になってブログを始めようと思ったのか。 それは、ここ数ヶ月、自分自身とその身の回りで起こっていることが、私の考えに変化をもたらしたからなのかもしれない。 まずは私自身のことから話そうと思う。 文…

いまのまやみ②

今週にからすごく寒くなりましたね。 みなさんは体調大丈夫ですか? ところで、みなさんはコロナの予防接種って、4回打たれましたか? 私は3回目まで打ったのですが、3回とも、もれなく40℃近くの熱と全身の痛みに襲われ、3日ほど使い物にならなかったで…

育った環境⑤

そうまでして、私の人生を邪魔したいのか。 両親が慌てふためく中、私の中では、怒りのメーターが振り切れた。 今まで感じていた苦しさ、みじめさ、そして少しは残っていた申し訳なさ、全てを怒りと憎しみが超えていった。 そのとき、姉が診断されたのが、皮…

育った環境④

担任教師にも寄り添ってもらえなかった私は、とうとう母に進学の悩みを打ち明けた。 やはり母は、大学には行かないで欲しいと言った。 経済的なことはもちろんだが、やはり大学に行きたいと言いながら行かせてやれなかった姉のことを思うと、妹だけというわ…

育った環境③

けっきょく姉は専門学校へ進学した。 2年間とはいえ私立だし、学費も交通費もそれなりにかかる場所だった。 しかし姉は一銭たりとも自分で払う気はなく、むしろ「仕方なく行ってやっている」という雰囲気さえ出していた。 相変わらず私への嫌がらせは続いて…

育った環境②

姉の希望は、友人と一緒に見学に行った某私立の四年制大学に行きたいというものだった。 当然、我が家にそんな学費を払えるわけもなく、両親は姉に事情を話し、希望を変えるよう頼んだ。 しかし元来わがままで依存心の強い姉のこと、そんな理由で(あくまで彼…

育った環境①

どんな人がうつになるとかは分からないけれど、そういう状態になりやすい性格の人はいると思う。 そして、あくまで私個人の考えだけれども、生育歴も関係がないとは言い切れないと思う。 クリニックで問診票を書いたとき、家族構成や育ってきた環境などを書…

いまのまやみ①

おはようございます。木口まやみです。 昨夜は睡眠薬の種類を飲み間違えて、夢ばっかり見てしまいました。 おかげで頭がぼーっとしています。 ブログを始めてから真面目な文章ばかり書いてきましたが、ときどきはこういう何気ないことを何気ない口調で書いて…

クリニックで③

主治医は言った。 「鬱状態をマシにすることと、寝られないことを改善することは、薬でできるよ。でも、根本的に適応障害を治すことは、薬ではできない。あくまで出てしまっている症状をマシにするだけ。木口さんの場合、病気を治すには環境を変えるしかない…

クリニックで②

主治医は壮年の男性だった。 診察室に入ってきた私にまず言ったのが、 「精神科って来るのに抵抗があったんじゃないですか?それでも、よく来てくれましたね。それだけ辛かったんですね」 という言葉だった。 前に話したように、抵抗はなかった。でも、たと…

クリニックで

あの件から私の精神状態は少しずつ悪化した。 そして、最終的に以前話したようなレベルまでいってしまい、クリニックの門を叩くことになったのだ。 近所のクリニックはまだ新しいようで、口コミがなく、良いところなのか分からなかった。 電話で予約をとり、…

診断のきっかけ⑤

その件があってからも、当時まだ多少余力のあった私は、反撃を試みたこともあったのだ。 「その顧客の要望とか今までの対応の流れが分からないから、手が空いているからといって急に対応しろと言われても無理」 などと、さも「今まで対応してきた木口がやれ…

診断のきっかけ④

新しい環境の中で少しずつ崩れ始めていた私だったが、「まだ大丈夫」の糸がぷつんと切れてしまったと実感する出来事があった。 たぶんあれが、「ちょっと精神が疲れている状態」から「うつ」に変わった瞬間だったように私は感じている(実際にはそんなはっき…

診断のきっかけ③

「精神科」というと抵抗を感じる部分がないわけではなかったけれど、苦しさがもうそんな段階を超えていた。 私は近所のメンタルクリニックに行くことにした。 近所だと知り合いに会うかも、という理由で避ける人もいるようだけれど、私は気にしなかった。 私…

診断のきっかけ②

受診した理由は、寝られないこと以外にもうひとつあった。 自分がしているおかしな行動に、理由を付けたかったから。病気だからこんなことしているんだ、という言い訳がほしかった。 人と会うのが怖くて、逃げてしまう。 通勤電車で、突然泣き出す。 ちょっ…

診断のきっかけ①

病院に行って診断されなければいつまでも病名は付かない。 それはどんな病気でも同じ。 だから病院にさえ行かなければ、私は今でも鬱病ではなかったのかもしれない。 それでも私が病院に行ったのは、とにかく助けてほしかったから。 あの時いちばん辛かった…

はじめに

見た目は普通。 安定した仕事もある。 結婚は20代後半のとき。 子どもは2人、男の子と女の子。 そんな私は、きっと周りから、幸せに生きてると思われているだろう。 うらやましいと思われているのかもしれない。 それでも、私はうつになった。 適応障害と、…